初めての本格そば

小学校4年 鵜山拓実

18度を超える温かさだったので、しづの里のテラス席を勧めて餅つき大会のお礼を言っていると、実は孫がこんな作文を持ってきたと言って見せてくれたのが「初めての本格そば」だった。

学校が休みの月曜日にお孫さんを連れて来られたという。

毎週必ずしづの里へ通い、2枚のセイロを食べてくれるそば好きのKさん。

さすがにKさんのお孫さんだけあってそばの味を分かってくれたが、さらにそれを上手な文章で表現している。小学校4年生だというお孫さん。

Kさんの了解を得てホームページに掲載させていただいた。

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そば屋へ行った。

おじいちゃんの友達がやっている店だ。畑でそばの実から育てているこだわりのそば屋だ。

器やはしおきが手作りと聞いて驚いた。どんなにおいしいそばが出てくるのか、期待が高まった。

来た!

見た目がとてもきれいだ。「ズズ!」落語家になった気分ですすった。

「うまい!」

冷たくてかたゆでで歯ごたえもある。細切りで、のどごしも良かった。

今まで食べたなかで一番おいしい。

初めて本格的なそばを食べた。

最後にそば湯を入れて暖かいつゆを飲んだ。

おじいちゃん、おばあちゃんの客が多く、ぼくが一番若い客だった。

そのせいか店の人がかわるがわるやってきて「おそばの味がわかるのかい、うれしいねぇ」と言われた。

はずかしかったけどうれしかった。

「ごちそう様。おいしかったです。」と言って店を出た。

ちょっと大人になった気分だった。

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コメント: 1
  • #1

    T (金曜日, 03 2月 2017 11:33)

    我がクラスの児童の作文を取り上げていただき、ありがとうございました。
    彼は文章がとても上手で、わたしも初めて読んだとき、思わずおなかがなってしまいました。
    今度ぜひ食べに伺いたいと思います。
    クラスのほかの児童にも紹介させていただきました。